①スチレンボードとは?素材と特徴を解説

みなさんは「スチレンボード」という素材をご存知でしょうか。
名前だけ聞くとあまり聞き馴染みがないかもしれませんが、「スチレンボード」は、実は私たちの身近なところで幅広く使われている素材です!
一般的によく使用されているのは、お店などのPOPや等身大パネル、模型や工作の材料、看板用芯材などに用いられており、きっと誰もが一度は目にしたことがある素材だと思います。

商用資材だけではなく、最近ではDIYの材料などにも用いられることも多い”スチレンボード”
今回はそんな「スチレンボード」ついて様々な視点からご紹介していきたいと思います!

まずは素材と特徴について、図を交えながらご説明していきたいと思います。

素材:スチレンを圧縮したもの

最初に素材についてご説明していきます。
スチレンボードは、「ポリスチレンフォーム」という、一般的には住宅断熱材に用いられる発泡プラスチック素材を、看板などにも使用できるよう適度な強度を持たせてボード状にしたものをいいます。イメージとしては、発泡スチロールの粒子をもっと細かく、高密度にしたようなものです。発泡スチロールと比べると発泡の度合いもかなり抑えられているので、ボコボコ感は無く、表面も滑らかです。
ただし、材質は発泡スチロールと同様ですので、屋外での使用には向きません

特徴:軽量 • 低コスト • 加工性が高い

次にスチレンボードの特徴についてです。
スチレンボードの特徴としては、「軽量」「低コスト」「加工性」が挙げられます。

①「軽量」
先程述べたように、スチレンボードは材質としては発泡スチロールと同じであるため、軽量な素材です。
そのため、店舗の吊り下げ看板などにもよく用いられています。

②「低コスト」
次にコストについてですが、今回は、看板やパーテーション素材などにも多用されている”アクリル板”と比較をしてみたいと思います。
アクリル板の中でも安価な押出板、厚みは5mm、サイズは3×6サイズで比べてみます。(価格は当社アクリルデポの価格)

アクリル板(押出) 5t 3×6 1枚=¥10,373
スチレンボード  5t 3×6 1枚=¥963 
※アクリルデポではスチレンボードは梱包のみの販売となります。)
このように価格に関しても低価格な素材であることから、DIY素材としても重用されています。

③「加工性」
次に加工性に関してです。
スチレンボードはその材質から、カッターナイフでもカットが可能です。一般的なカッターナイフでもカットが可能なため、自宅でDIYをする際にも扱いやすい素材です。ただし板厚が分厚くなればなるほど、刃を一度通すだけではカットできないため切断面がガタガタになってきれいに仕上がりにくいです。大量にカットする場合や仕上がりの精度を上げるには、専用の裁断機を使用することをおすすめします。

 

②スチレンボードの選び方は主に3つ!

それでは次に、スチレンボードの選び方のポイントについてお伝えしたいと思います。
ポイントとしては、「種類」「サイズ」「厚み」の3つです。
スチレンボードにはどのような種類やサイズのものがあるのか見ていきましょう!

方法①:種類で選ぶ

まずは「種類」から選ぶ方法です。
実はスチレンボードという素材はさまざまな種類のものがあります。
一般的に市販されているスチレンボードを分類すると、大きく「素板」「紙貼り」「のり付き」の3タイプに分かれます。
スチレンボードを選ぶ際には、どのような用途で使用するかを考えて、用途に合った種類を選ぶことがポイントです。

一つ目は、「素板」タイプです。
これは文字通り、発泡スチロール(発泡素材)の部分だけの板を指します。
このタイプは表面に加工がされていない状態なので、看板材料としてよく使用される、カラーや印刷を施した”メディア”(塩ビ素材や合成紙のものがある)と呼ばれるシートを貼ったりして使用されることが多いです。

 

二つ目は、「紙貼り」タイプです。
これは一つ目の素板(発泡スチロール)の表面に紙が貼られたタイプのものです。素板の両面を紙で挟むように貼り付けられています。
このタイプは、一つ目の「素板」と同様にメディアを貼り付けてPOP製作などに使用されることが多いです。また紙の部分はメーカーによって材質などが異なり、ものによっては紙の部分に直接ペンなどで文字を書いたりすることもできます。その他にも建築物などの模型の製作材料にも使用されています。

 

三つ目は、「のり付き」タイプのものです。
これは二つ目の紙貼りタイプのものの、片面あるいは両面に粘着が付いているタイプのものです。
上記の2タイプと違って、こちらはもともと粘着が付いているので、ポスターなどの紙や広告、写真などを直接貼り付けて使用することが出来ます。自分で糊付けをしたり、メディアを貼るのが難しい場合でも、このタイプであれば手軽に、きれいに看板などを作ることが出来ます。

 

方法②:サイズで選ぶ

次に「サイズ」から選ぶ方法です。
スチレンボードは先程ご紹介したように、複数種類ある上に、DIY向きの小さめのサイズのものから3×6サイズといった大判サイズなど、サイズ展開も豊富な素材です。そのため、使用用途や数量を事前にしっかりと確認した上で、必要なサイズを購入する必要があります。

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方法③:厚さで選ぶ

次に「厚さ」から選ぶ方法です。
厚みに関しても1~3mmなどの薄めのものもありますが、看板業界などで使用される場合、厚みは5mmと7mmが多いです。
厚みの薄いものであればより軽量で、かつ一般的なカッターでも切断がしやすいため、DIYの材料や吊り下げPOPなどにも最適です。
また、
7mmのように厚みがあるものは、例えば文字やイラストを象ったものを壁面などに貼り付けて、立体的にみせたい場合などにおすすめです。ただし、上記でも述べたように厚みが分厚くなればなるほどカッターなどではきれいに切断しにくくなるため、専用の裁断機を使用することをおすすめします。

アクリルデポでは5mm・7mmともにお取扱いしております!


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③スチレンボードはこんな所で使われる!

上記でスチレンボードの特徴などをお伝えしてきましたが、ここからは、スチレンボードが実際にどのような用途や場所で使用されているのかをご紹介したいと思います。
スチレンボードの購入をご検討中の方や素材選びに悩まれている方も、ぜひ参考にしてみて下さい♪

①:店頭POP

みなさんはスーパーなどでこのような「店頭POP」を目にしたことはないでしょうか?
商品や特売品の案内POP、レジやサービスカウンターなどの案内表示など、さまざまなPOPがありますが、それらの多くはスチレンボードで作成されていることが多いです。これらは、店舗内でも省スペースで設置できるように吊り看板として使用されていることが多く、軽量というスチレンボードの特性が活かされています。また低コストという面でも、商業用などで大量発注が必要な場合にも最適な素材です。

②:模型

次は「模型」です。
模型といってもさまざまな種類のものがありますが、主に建築模型などはスチレンボードを使用して作られることが多いです。簡易的なものや予算を抑えるには上記で紹介した中でも「素板」タイプが使用されることが多く、本格的な建築模型を製作する際には、素板の両面に紙が貼られている「紙貼り」タイプのスチレンボードが使われます。スチレンボードは厚みやサイズの展開が広いため、建築物のそれぞれの構造によって使い分けることが可能です。スチレンボードの種類の豊富さや加工性の良さなどから、細かな作業が必要となる模型製作にも最適な素材と言えます。
(※建築模型などで使用する際には、建築模型製作用のスチレンボードの取り扱いがある専門店での購入をおすすめします。)

 

 

③:看板芯材

次は「看板芯材」です。
①の店頭POPもその一つです。メディアを貼り付けたり、文字入れをしたりして看板として使用されることも多いです。また店頭でよく目にする、”等身大パネル”などもスチレンボードで製作されていることがほとんどです。このような商業用看板としてはもちろんですが、最近ではDIY素材としても注目されています。例えばインテリア雑貨の”ファブリックパネル”は一般的に木のフレームなどに生地を貼り付けて製作しますが、木枠の代わりにスチレンボードを芯材として使用することで軽量化することができ、壁に飾る場合にも安心です。その他にも看板とは少し異なりますが、イベントなどでも人気のフォトパネルの素材にもよく使用されています。こちらもスチレンボードの軽量かつ加工性の良さを活かしたものです。ただし、スチレンボードを看板芯材として使用する際には、先にご説明したようにスチレンボードは温度変化や湿気に弱いため、基本的には屋内用看板として使用することをおすすめします。

 

 

④スチレンボードはどこで買うの?

ここまでスチレンボードの特徴から実用例までをご説明してきましたが、最後は、スチレンボードを購入できるお店をご紹介したいと思います。
最適な方法で購入するための参考にしてみてください♪

オンラインショップ

まずはオンラインショップです。”スチレンボード”とネット検索すると、スチレンボードを専門で取り扱っているサイトや一部の商品として取り扱っているサイトなど、多くのショップが出てきます。特に専門店の場合はやはり取り扱う商品数が豊富な上に、価格に関しても比較的安くで販売しているショップが多いです。またネット購入の一番のメリットとしては、大量購入が可能で、大きいサイズのものでも自宅や会社まで配達してもらえるという点です。様々な種類のものが必要な場合や、大量購入の際にはおすすめの購入方法です。

ホームセンター

次はホームセンターです。全国でさまざまなホームセンターがありますが、多くの店舗でスチレンボードの取り扱いはあるようです。しかし、大きいサイズの取り扱いがないお店や、専門の通販サイトなどと比較すると金額も割高なものが多いように感じました。ホームセンターのように実店舗の場合は、商品を実際に見たり、手に取って質感を確かめたりすることができるメリットがありますが、反対に大きいサイズの板や大量に購入する場合は、自分で持ち帰る手間がかかってしまうというデメリットもあります。小さいサイズで数枚を購入する場合や、実物を見てみたい方にはおすすめの購入方法かと思います。

フリーマーケットショップ

次に、フリーマーケットショップです。最近では、オンライン上でフリーマーケットのように物品を売買できる”フリマアプリ”と呼ばれるものを利用する方も多いかと思います。このフリマアプリでも、DIY需要の影響もあるのかスチレンボードなどの素材も出品されています。上記の専門店やホームセンターで販売されているものと比べて破格のものも中にはあるかもしれませんが、やはりサイズや枚数、種類は限られていたり、新品ではないものなどもあり、希望する商品が見つかりにくいというデメリットもあります。お試しで使ってみたい方やとにかく価格を抑えたい方にはおすすめの購入方法かもしれません。

 

⑤スチレンボードをお探しの方はアクリルデポへ!

今回はスチレンボードについて特徴や実用例などをご紹介してきました。
ご説明してきたように、加工もしやすく、低価格であり、扱いやすい素材でおすすめです✧

看板材料やDIY材料などとしてスチレンボードの購入をご検討の方は、ぜひアクリルデポのサイトをチェックしてみて下さい♪


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