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ポリカーボネートとは?
「ポリカーボネート」(英: polycarbonate)とはプラスチック素材の一種です。
一般的には「ポリカ」や「PC」と省略されます。
プラスチック素材の中でも「アクリル」や「PET」はよく耳にされることが多いのに対し、「ポリカーボネート」は日常であまり耳にする機会が少ないと思われます。
しかし、ポリカーボネートは実は優秀なプラスチック素材なのです。例えば自動車や車両、航空機、採光材、カーポートなどの資材としてよく使用されています。
本記事ではポリカーボネートの特徴や加工方法などについてご紹介させていただきますので、是非ご覧ください♪
まずはポリカーボネートの特徴についてご説明します。
ポリカーボネートとは、耐衝撃性に優れたプラスチック樹脂素材です。
どのくらい耐衝撃性に優れているのかというと…?
ポリカーボネートの耐衝撃性は一般的なガラスの250倍以上であり、銃弾用の盾(ライオットシールド)にも使用される程、衝撃強度が高いのです!(野外での長時間使用は割れる恐れがあります。)
また、自己消火能力を有しておりで、万一の火災にも有毒ガスを発生せず、明るく快適な建築空間を創ります。長期間変色・変質が少なく、屋外用に適しています。アクリルや塩ビなどに対して数倍の耐衝撃強度を有し、建築・土木資材に要求される強靭さや耐久性を備えており、窓などさまざまな建築物の採光材や土木資材として数多く使用されています。
さらにカラーバリエーションも豊富なので、DIYの幅が広がります❀
そしてポリカーボネートは2種類に区別されます。
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平板(ポリカーボネート平板)
…ポリカーボネート樹脂のベーシックなシートです。平滑性の高い一般シートと、表面がマット模様や霞模様のシートがあり、板厚やカラーバリエーションが豊富です。
透明板での全光線透過率は85%以上と、ガラスに迫る透明度です。また、耐候性を高めたグレードも用意しています。
使用例:看板用素板・階段の腰板・窓・間仕切り・パーテーション・ドア採光等建材や店舗内装等
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断熱中空板(ツインカーボ)
…中空構造のポリカーボネートシートです。ツインカーボの重さは、ポリッシュ(一般シート)の約1/5と軽量です。耐衝撃性に加えて耐熱・耐寒性も備わった素材です。
使用例:間仕切り・採光窓・ドア採光・保温室・インテリア・一般の屋根・カーポート・フェンス等
この2種類は、見た目の形状から大きく異なります。
業者の方は2種類とも比較的よく使われています。窓・障子の代わりやインコ用ケージ等、DIYでよく用いられるのは「ツインカーボ」です。
ポリカーボネートの加工に必要な物と加工方法とは
それでは、ポリカーボネートの加工方法と必要な物、加工の難易度についてご説明させていただきます。
下図の表をご覧ください。
加工方法 | 必要な物 | 加工の難易度 |
カット | 丸鋸 | △ |
穴あけ加工 | ドリル | 〇 |
曲げ加工 | ヒーター | △ |
糸面取加工 | 紙やすり、カナヤスリ | 〇 |
カット、穴あけ加工、糸面取加工は比較的加工しやすい加工方法ですが、曲げ加工は難しい加工方法となります…。その理由は後ほど詳しくご説明させていただきます。
加工に必要な基本備品はこちら
下記の表の他に必要な基本備品は、手袋・パワーマット・定規・カッター(予備)です。予めご準備ください。
加工方法 | 必要な物 |
カット | 丸鋸 |
穴あけ加工 | ドリル |
曲げ加工 | ヒーター |
糸面取加工 | 紙やすり、カナヤスリ |
カットはどうやったらできるの?
ポリカーボネートはアクリルや塩ビよりも柔らかく弾力性があるので、カットは非常に困難です。
アクリルデポでは丸鋸の機械 ランニングソーやパネルソーでカットしています。ご希望のサイズにカット可能です。
また、アクリカッターでもカット出来ないことはありませんが、もし個人様がカットされる際には、板の跳ね返り等の危険性がございますので丸鋸でカットされることをお勧めします。
こちらの記事【DIYのプロが教える!アクリル板をカットする方法・注意点や必要道具を徹底解説】にてカットについての解説をまとめておりますので、是非ご覧ください!
ポリカーボネート商品詳細ページはこちら☞
オーダーメイド加工ページはこちら☞
穴をあけることはできるの?
ポリカーボネート板を固定し、ドリルを通すことで穴あけができます。
アクリデポでは、ドリルの大きさの種類を数多く取り揃えておりますので、ご希望の大きさの穴と穴位置をご指定いただけます。
曲げることはできるの?
先程も記述したとおり、ポリカーボネートを曲げることは非常に難しいです。
理由は、曲げた時に白っぽくなったり、気泡が出来やすくなってしまうからです。
ポリカーボネートの耐熱温度は約155〜160℃であり、アクリルの耐熱温度70〜90℃と比べても高い数値であることがわかります。
耐熱温度が高いため、ヒーター(曲げ加工をする際の機械)をポリカーボネート板から離した瞬間に熱が冷めやすくなってしまい、曲げにくなり、気泡が出来たり白っぽくなりやすいです。
それに対して、アクリルは冷めずに曲げられるので曲げ加工に適した素材となります。
縁をなめらかにすることはできるの?
カットした板のコグチ(カットした断面)を触ってケガしないように紙ヤスリかカナヤスリで角を取ります。(糸面取加工)
アクリルデポでは糸面取専用の工具を使用して行います。
ポリカーボネートのDIY加工例はこんなにある
ポリカーボネートは耐衝撃性に加えて耐熱・耐寒性も備わった素材なので、DIY材料として人気素材です!❀
DIY加工例をいくつかご紹介させていただきます♪
①障子の代用DIY
障子の代わりに中空ポリカーボネート(ツインカーボ)を利用すると、明るい光を通すこともでき、寒さ対策にもなります♫
②内窓DIY
内窓として中空ポリカーボネート(ツインカーボ)を使用すると、目隠しとしての効果も発揮できます✧
③キッチン用戸棚DIY
ポリカーボネートはデザイン性と耐熱性、耐寒性を兼ね備えているので、キッチン用戸棚の扉にも最適です!
④インコケージ用保温カバー
ポリカーボネートは、インコケージの保温カバーとしても大人気の素材です♧
このようにポリカーボネートの特性を活かしたDIY事例は様々で、アイデア次第で色々な物をDIYできます。
素敵な活用事例を是非ご参考にしてみてください❀
オーダー加工してくれる業者はいるの?
アクリルデポではポリカーボネートのオーダーメイド加工を承ります!
アクリルデポで可能なポリカーボネートの加工方法はこちらです。
カットはもちろん、その他加工方法も数多く可能なので、ご希望に沿った板をご提供させていただきます。
また、厚みや色等の種類も豊富に展開しておりますので、ご検討の方はぜひこちらのページをご覧ください✫
ポリカーボネートをお探しの方はアクリルデポへ!
本記事では、ポリカーボネートの様々な加工方法や使用例をお伝えさせていただきました。
アクリルデポではポリカーボネートの品揃えが大変充実です。
冒頭でもお伝えしました平板(ポリカーボネート平板)や断熱中空板(ツインカーボ)をお取り扱いしており、色や厚みのバリエーションも豊富です。
ポリカーボネートのご購入を検討されている方はぜひ一度下記ページをご覧ください♪
”ポリカーボネートを使ってこんなオリジナル製品を作ってみたい” “ポリカーボネートでこのような加工方法は出来るのかな”
などご要望やご質問がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください!ニーズに沿ったご提案をさせていただきます❀
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