そもそもアクリル板とは?特徴を紹介!

それではまず、加工方法の説明の前に「アクリル板」がどのような素材なのか、何でできているのかをご説明していきたいと思います。

最初に「アクリル板」という名前ですが、これは一般的な呼称であり、
略号は「PMMA」、正式名称としては「ポリメチルメタクリレート樹脂(ポリメタクリル酸メチル樹脂)」という名前です。
アクリルとは、名前にも含まれている、”メタクリル酸エステル”または”アクリル酸エステル”の重合体で、非晶質の合成樹脂の一つです。
また、特に透明度が高いと知られているポリメタクリル酸メチル樹脂で作られているものは、アクリルガラスとも呼ばれます。

アクリル板とガラス板の違い

プラスチックの代表とも言えるアクリル板とガラス板は似ているようで、実際どういう点が異なる素材なのか、わかりにくいと思います。アクリル板とガラス板ではメリット・デメリットが異なるのでご使用用途に合った素材選びが重要になります。
本記事ではアクリル板とガラス板を比較しながら違いについて解説していきますので、ぜひご参考としてご覧ください✧

価格は通常のガラスの方が安い!?

購入時にまず気になる箇所といえば、”価格”が挙げられます。
アクリル板とガラス板の価格を比較してみます。

素材 板厚 サイズ(mm) 販売価格 販売店
フロートガラス板 3mm 200×300 ¥2,120(税込) [Amazon]
フロートガラス板 3mm 220×300 ¥4,169(税込) [通販モノタロウ]
透明アクリル板(押出) 3mm 220×300 ¥506(税込) [アクリルデポ]
透明アクリル板(キャスト) 3mm 220×300 ¥550(税込) [アクリルデポ]

板厚3mm サイズ200mm×300mmで比較すると、アクリル板はガラス板の1/4以下の値段になりました。

したがってアクリル板の方がガラス板よりも安価であるという結果がわかります。

※板状のアクリルとガラスを比較した場合の結果になります。
※100均や雑貨店で販売されているような成形品は型を作って大量生産されているので特別安価なことが多いです。
※尚、この記事における価格・商品等は調査当時のデータとなります。

アクリル板は割れにくく軽い

日常生活でガラスの食器等を落として割れてた経験がある方は多いのではないでしょうか。ガラス製品は耐衝撃性が低いため、落としてしまうとすぐに割れてします。割れた破片を触るとケガをする恐れがあるので小さなお子様がいるご家庭ではなかなか使いにくい素材だと思います。
対してアクリル板は割れにくい素材です。なんとその強度はガラスの10~16倍にも及びます。なのでガラス板よりもアクリル板の方が安心して使用できます。ただし、アクリル板は傷が付きやすいという性質があるのでご使用用途に合った素材選びが必要となります。

また、重量についても比較してみましょう。

??どのくらい軽いのかというと…??

アクリルの比重は1.19、ガラスの比重は2.5なので
例えば板厚3mm/サイズ100mm角の場合だと
アクリル板の重さは約35g
ガラス板の重さは約75gとなり
アクリル板ガラス板の約半分以下の重さとなります!

加工はアクリル板の方がしやすい

アクリル板の特徴としてまず挙げられるのは加工性に優れているという点です。加工可能な一覧がこちらです。

このようにアクリルはさまざまな加工ができるため色々な用途として幅広いシーンで活用できる素材です。アクリルカッターやUVペン等の工具を使ってカットや接着のDIYも可能です。特にキャスト板においては耐候性にも優れているので、長時間の使用にも最適な素材です。

対してガラスは複雑な加工が困難なため、DIYには不向きな素材です。また、先程でも述べたとおり重量もアクリルに比べて重たいので加工として扱うこと自体、ハードルが高くなってしまいます。

 

透明度は同等レベル

アクリルとガラスの透明度は非常に高く、ほぼ同一と言えます。
また、アクリルにはガラス色と呼ばれる色味があり、ガラスのようにエッジの色味が少し緑がかっています。

ガラスは燃えないがアクリルはよく燃える

ガラスは「不燃材料」として認められています。
「不燃材料」という言葉は専門用語なので解説させていただきます。

〇防火材料についての専門用語について

  • 不燃材料
    …第108条の2 法第2条第9号の政令で定める性能及びその技術的基準は、建築材料に、通常の火災による火熱が加えられた場合に、
    加熱開始後20分間次の各号(建築物の外部の仕上げに用いるものにあつては、第一号及び第二号)に掲げる要件を満たしていることとする。
    一 燃焼しないものであること。
    二 防火上有害な変形、溶融、き裂その他の損傷を生じないものであること。
    三 避難上有害な煙又はガスを発生しないものであること。
  • 準不燃材料…同上で10分間条件を満たすこと
  • 難燃材料…同上で5分間条件を満たすこと

*本記事では大まかな説明のみとなりますので、ご注意ください。

平成12年建設省告示第1400号及び平成16年国土交通省告示第1178号による改正における「不燃材料を定める件」において、ガラスは不燃材として定められました。

対してアクリル板に不燃性は無いため、火をつけると燃えてしまいます。

アクリル板を使用するオススメの状況

これまで述べてきたアクリル板の特徴を踏まえて、アクリル板のご使用に最適なシチュエーションをご紹介していきます!

怪我を防止したい方

アクリル板は割れにくいため、怪我の防止に繋がります。
なので小さなお子様がいるご家庭や幼稚園、ショッピングモールなどのあらゆる場所でお使いいただけます。

切り傷のイラスト

移動を楽にしたい方

アクリル板は軽い素材なので、持ち運びが多い場所での使用に最適です。
商品の入れ替えが多いお店やイベント、展示会場などで活躍の期待できる素材です。

重い荷物を運ぶ会社員のイラスト(男性)

 

ガラスを使用する際の注意点

ガラスを扱う時の注意点についてご説明します。

衝撃に弱く割れやすい

ガラスは耐衝撃性が低いため割れやすい素材です。
なのでガラス板やガラス製品は慎重に取り扱い、高い場所やテーブル等の端に置かないように注意が必要です。

割れたガラスのイラスト(フロートガラス)

加工しにくく重い

ガラス板は加工性が低く重たいので、活用できる幅が狭まります。
持ち運ぶ際は周りが安全かを確認する等、注意が必要です。

 

アクリルデポならご希望サイズのアクリル板を購入可能!

ここまでアクリル板の様々な加工方法についてご紹介してきました。
ご覧頂いたように、アクリル板はプラスチック板の中でも加工がしやすい素材であることが分かりました。
しかし、ご説明した通り、実際に自分でアクリル板の加工までを行うとなると、
それぞれの工具を準備したり、加工の際も様々な注意点をふまえて作業しなければなりません。

せっかく自分だけのオリジナルのものや、理想のサイズや形のものを作ろうと思っていても、
これではお金もかかる上に、時間や手間がかかってしまいます…

そんな時は…アクリル板の購入から、カット・穴あけ・曲げなど、その他様々な加工が可能な
アクリルデポをぜひご利用下さい!!

 

”豊富な品揃え”
アクリル板はもちろん、塩ビ板やポリカーボネート板などそのほか様々なプラスチック素材を取り揃えています!
また、DIYの際に必要な、アクリルカッターや接着剤などの工具類もアクリルデポでご購入いただけます♪

 

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カット・磨き・穴あけ・接着・曲げ・レーザー・面取り加工・R加工・ルーター加工など様々な加工が可能です。
既製品では見つからなかったサイズや、形も、オーダーメイド加工ならご希望のものをご注文頂けます☆

 

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