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用途で変化するパーテーションの種類
パーテーションと一言に言っても、目的や設置場所はさまざまです。
やはり近年でいうと、「感染防止対策」としてのパーテーションが主流となっていますが、「仕切り」や「目隠し」などの用途で使用されるパーテーションも多くあります。
そのため用途に合ったパーテーションを選ばなければ、不便な部分が出てきたり、場合によっては目的を果たせていないといったことになってしまいます。
目的や設置場所に適したものを選ぶことで、より長く、快適にパーテーションを使用することができるはずです。
今回は用途別のパーテーションの種類から、パーテーションに使用される素材のメリット・デメリットまで詳しくご説明していきたいと思います。
パーテーションの設置、購入をご検討中の方は、ぜひご参考下さい!
飛沫予防用
まずはパーテーションの種類(使用用途)からご紹介したいと思います。
一つ目は「感染防止対策用」としてのパーテーションです。
最近では、パーテーション=飛沫防止用、と言ってもいいほど、感染防止対策としてのパーテーションがあらゆるところに設置されています。
飛沫予防用のパーテーションの多くは、脚付のタイプや吊り下げタイプなどが主流です。
特に飲食店や受付などに設置する場合は、相手の顔が見えるように色味は透明のスタンダードなものが多いです。
本来は必要のなかったものでもあるため、設置できる空間が限られていることも多く、悩まれている方も多いのではないでしょうか。
そういった問題を解決すべく、今ではさまざまなかたちのパーテーションが作られています。
先に述べた、吊り下げタイプなどをはじめ、コの字型や開口有のタイプ、折り畳み式など、それぞれの場所に合わせてパーテーションを選ぶことができます。
また、色やデザインに制限があることも多いですが、最近では透明のパーテーションにお店のロゴや好きなイラストを入れたりと、様々な工夫がされているものも多いです。
このようにいろんな形のパーテーションがあっても、やはりサイズが合わないといった場合もあります。
そんなときは、希望のサイズや形に製作依頼ができるオーダーメイド加工がおすすめです!
それぞれの場所に合わせパーテーションを選ぶことで、感染防止対策をしっかりと行いながら、より快適に過ごすことができるはずです。
アクリルデポでは既製品からオーダーメイド加工まで幅広く承っております!
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仕切り用(間切り)グランテリアやマット板
次に「仕切り用(間仕切り)」としてのパーテーションです。
もともと”パーテーション”というと、部屋と部屋の間仕切りや空間の仕切り用としてのもののイメージではないでしょうか。
仕切りとしてのパーテーションの場合も、脚付の卓上タイプや吊り下げタイプ、自立式タイプなどが主流です。
仕切りとしてとなると、仕切られる空間同士があまり見えない方がよい場合が多いため、使用する板はグランテリアといったお風呂のドアなどによく使用される、すりガラス調のアクリル板や、マットタイプの板が使用されることが多いです。不透明色で完全に視界や空間を遮断してしまうと圧迫感がでてしまいがちですが、すりガラス調やマットタイプの板だと、ある程度の光を通しながらも適度に空間を仕切ることができるためおすすめです。
オフィスやご自宅などに設置しても、レイアウトを変更するときにも簡単に移動させることができますし、不要になれば撤去することもできます。
壁やドアを一から設置するとなると、費用も手間もかかってしまいますが、パーテーションであればコストも抑えながら気軽に設置することができます♪
目隠し用 アクリルや塩ビのカラー板
最後は「目隠し用」としてのパーテーションです。
先程の仕切り用と似ていますが、空間を隠したり、人の視線を遮ったりするための目隠しとしてのパーテーションがあります。
例えばオフィスの中を隠すためであったり、プライバシーを守るため、防犯用など、目的はさまざまです。
基本的には完全に反対側が見えてしまってはいけないので、使用する板としては不透明の板がおすすめです。
例えば、白、黒をはじめ、不透明のカラー板などがあります。マットタイプにするとより落ち着いた感じが出て、ご自宅などにも馴染みやすいです✧
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大きいものや小さいもの、複雑な形など、アクリルデポならそれぞれのご希望に合わせたオーダーメイド加工が可能です!
設置目的で板が変化
ここまでさまざまなパーテーションの種類をご紹介してきました。
このようにパーテーションにもいろんな種類があることが分かりましたが、実はそのパーテーションの”素材”自体も種類が異なります。
ここからは素材別の特徴をご説明しながら、使用用途や設置場所に適した素材をご紹介したいと思います。
アクリル
まずは「アクリル」です。
この「アクリル」という名前ですが、これは一般的な呼称であり、略号は「PMMA」、正式名称としては「ポリメチルメタクリレート樹脂(ポリメタクリル酸メチル樹脂)」という名前です。
アクリルとは、名前にも含まれている、”メタクリル酸エステル”または”アクリル酸エステル”の重合体で、非晶質の合成樹脂の一つです。
アクリルのメリットデメリット
【メリット】
・高い光線透過率
…アクリルは透明度が高いことが最大の特徴とも言えますが、実際に光線透過率は93%になります。
これはガラスの透過率92%よりも高く、ガラスよりも透明度が高いということです。
有機ガラスと呼ばれることもあり、抜群の透明性を備えています。
・耐候性、耐久性に優れている
…太陽光などの気象条件においても、錆びや腐食などの劣化がしにくいため、屋外の看板などにも使用されています。
ガラスよりも透明度が高く、耐久性に関してもガラスよりも優れているため、
実際に、高い透明度と大きな水圧に耐える必要がある水族館の水槽などにも使用されています。
・耐衝撃性に優れている
…一見ガラスに近い見た目や特徴を持つアクリルですが、強度に関しては、ガラスよりも10~16倍ほどの強さを持ちます。
【デメリット】
・塩ビやPETに比べると割れる可能性がある
…塩ビ板やPET板などの粘りのある板に比べると割れる可能性があります。
塩ビ
正式名称は「ポリ塩化ビニル樹脂 (ポリビニルクロライド樹脂)」といい、略して「塩ビ」と呼ばれることが多いです。
五大汎用樹脂の一つでもある塩ビ板は、強度・電気絶縁性・難燃性・耐候性・耐薬品性・安価などの長所を持ち、その特性から、建築資材や農業・工業用資材、医療用器材などをはじめ、ラップや食品用容器などの日用品に至るまでさまざまなものに使用されています。
塩ビのメリットデメリット
【メリット】
・アクリル板と比べると割れにくい
…樹脂素材の衝撃の強さの指標となる一つに、アイゾット衝撃値(単位はJ/m)というものがあります。これは樹脂素材の強度試験の一つである、アイゾット衝撃試験をもとに、試験片を破壊するために必要な力÷試験片の幅で出された値です。試験方法は、試験片の一端を固定して、振子型のハンマーで衝撃を与えた時の吸収エネルギーを計測します。この測定した値が大きければ、試験片が破壊される際に必要な力が大きいということとなり、衝撃強度も強いということになります。
そしてこのアイゾット衝撃値が、アクリルは 2 J/m なのに対して、塩ビは 2.2~109 J/m であり、塩ビ>アクリル ということが分かります。
塩ビ板はこの割れにくいという特徴を活かし、建築資材や農業・工業用資材、医療用器材、自動車や家電部品などさまざまなものに使用されています。
・耐薬品性に優れている
…塩ビは酸やアルカリ、塩類をはじめ、ほとんどの無機薬品に対して耐薬品性を持っています。シンナーなどの一部を除いては有機溶剤にも溶けにくいです。
そのため⇨産業資材や工業の生産設備であるプラントなどの排気ダクトやホースなどに利用されています。
・リーズナブルな価格帯
…塩ビ板は比較的安価な素材です。対アクリル板に対してだけではなく、他の素材と比べても低価格で、加工もしやすい素材であることから、大量生産が必要な場合など幅広い分野で多用されています。
【デメリット】
・アクリル板やPETと比べると透明度が劣る
…アクリル板やPETと比べると透明度が劣ります。
PET
みなさんにとってもPET板は、プラスチック素材の中でも馴染みがある素材ではないでしょうか。
PET板の正式名称は「ポリエチレンテレフタレート樹脂」といい、一般的に”ペット”と呼ばれることが多いです。
用途としては、一番分かりやすいものだと名前からも分かるように、ペットボトルの素材として使われています。
PETのメリットデメリット
【メリット】
・アクリル板と比べると割れにくい
…塩ビ板と同様に、アイゾット衝撃値で比べてみると、アクリルは 2 kJ/㎡ なのに対して、PETは 10 kJ/㎡ であり、強度に関しては PET板>アクリル板 ということが分かります。
・アクリルに近い透明度を持つ
…透明度に関しては アクリル板 ≒ PET板 でほぼ同等レベルです。
アクリル板の透明度は、光線透過率94%で一般ガラスよりも透過率が良く、 有機ガラスとも呼ばれています。実際にガラスの代わりとしても使用されています。
一方PET板の透明度も、光線透過率87%とアクリル板に近い優れた透明度を持ち、このくらいの差であれば、透明度にもそれほど大きい違いはありません。
このようにガラスに劣らぬ透明度がありながらも、ガラスにはない強度や幅広い加工性を持つことなどから、ガラスでは対応しきれないシーンなどでも両素材共に幅広く重用されています。
【デメリット】
・傷が付きやすい
…板の表面が柔らかい為、傷がつきやすいです。
・塩ビよりも耐薬品性が劣る
…耐薬品性に関しては塩ビよりも劣ります。
飛沫防止用パーテーションの作成手順
ここからはパーテーションを作成する場合の具体的な手順についてご紹介します。
まずは「飛沫防止用パーテーション」です。
こちらについては、下記の記事で詳しくご説明しているのでご参照下さい✧
⇨DIYチャレンジ!飛沫防止用のパネルを手作りしよう!材料や手順を分かりやすく解説
飛沫防止用パーテーションの作成手順と違うところ
次は「仕切り用」と「目隠し用」のパーテーションの作成手順についてご説明していきたいと思います。
仕切り用(飛沫防止用と形は一緒のことを説明)
まずは「仕切り用」としてのパーテーションから説明していきたいと思います。
仕切り用の場合でも形としては基本的には、飛沫防止用と同じです。
素材に関しても、「アクリル」「塩ビ」「PET」の素材で製作が可能です。
タイプとしては、飛沫防止用パーテーションでも一般的な「脚付卓上タイプ」をはじめ、「吊り下げタイプ」、「自立式タイプ」などがあります。
もちろんそれ以外のタイプを希望される場合は、オーダーメイド加工にて製作可能です。(※構造などによっては製作が出来ない場合もございます)
飛沫防止用パーテーションの作成時と同様に、まずはデザインを考え、デザイン(加工方法)に適した板の素材を選び、製作依頼をするという流れになります。
用途によって周りが見えない方がいい場合
仕切り用としてのパーテーションとなると、設置場所などによっては仕切りの向こう側が見えない方が良い場合もあるかもしれません。
そんな時は、板をマット素材や不透明の色付き板などを使用することも可能です。
アクリル板や塩ビ板は比較的カラーバリエーションも豊富でおすすめです。
目隠し用
次は「目隠し用」としてのパーテーションの作成についてです。
目隠し用のパーテーションの場合も、タイプとしては飛沫防止用や仕切り用と同じように「脚付卓上タイプ」、「吊り下げタイプ」、「自立式タイプ」などがあります。
大きく違う点としては、目隠しとしての用途になるので、板の色はカスミなどのモザイクがかったようなものや、不透明色の板での製作となります。
そのため素材としては、カラーバリエーションが豊富なアクリル板や塩ビ板がおすすめです。
作成手順としては、飛沫防止用、仕切り用と同様に、まずはデザインを考え、デザイン(加工方法)に適した板の素材を選び、製作依頼をするという流れになります。
下側が空いている板を用意
目隠しとしてのパーテーションといっても、完全に反対側との空間が遮断されてしまうと不便になってしまうといったこともあるかと思います。
その場合には、板材の下部など一部に開口を作ることで、視界は遮断された状態で、反対側とも書類の受け渡しなどをすることが可能です。
素材によっては開口の加工がしにくいものもあるため、デザインに関しては事前にしっかりと決めておくことがポイントです。
まとめ
ここまでパーテーションのタイプや、素材についてご紹介してきました。
使用用途、目的や設置場所などによって最適なタイプや素材が異なります。
いずれの場合においても、より快適に、より長くパーテーションを使い続けるためには、それぞれの使用目的に合った、形・サイズ・素材を選ぶことが大切です。
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