目次
制作にあたり必要なもの
今回は、アクリル板のLED看板についてご紹介したいと思います。
アクリル製のLED看板とは、レーザー彫刻加工をしたアクリル板にLEDライトを照射させることで、彫刻部分の文字やイラスト部分がLEDの光を受けて発光する仕組みを活かした看板です。
まずはアクリル製のLED看板の制作に必要なものをご説明したいと思います。
キャスト板
まずはアクリル板です。
ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、アクリル板には「押出板」と「キャスト板」という種類があります。
簡単にいうと、「押出板」→屋内使用、「キャスト板」→屋外使用という違いです。
また価格に関しては、基本的には「押出板」の方が安価で、「キャスト板」の方が高くなります。
それぞれで長所・短所がありますが、今回の「レーザー彫刻加工+LED発光」という加工においては、「キャスト板」を使用するのがおすすめです。
まず「押出板」の場合、レーザー彫刻をすると彫刻の角が焼けたり(溶ける)表面に焦げが出来たりすることがあり、上手くできた場合でもキャスト板とは風合いが変わってしまいます。より綺麗な仕上がりにするためには、出来るだけ「キャスト板」を使用する方が好ましいです。
LEDライト
次はLEDライトです。
通販サイトなどでもさまざまなLEDライトが販売されていますが、今回のようにレーザー彫刻加工部分を発光させる場合は、小口(板の切断面)から光を入れるため、”台座型”のようなLEDライトがおすすめです。
台座やBOXの中にLEDライトが内蔵されており、その部分にアクリル板の小口から差し込んだり配置することで、光源を漏らすことなく集中的に光をいれることができるので、よりきれいに彫刻部分を光らせることができます。
また、アクリル板のサイズや形に合わせてLEDを探すことと、LEDの光が弱いと彫刻部分の発光も弱くなるのである程度の光量があるLEDライトを選ぶことをおすすめします。
レーザー彫刻の種類
次にレーザー彫刻加工の種類についてご説明したいと思います。
彫刻にも複数方法があり、その種類によって発光の仕方も変わってきます。
用途や理想の見せ方によって、彫刻方法も選ぶ必要があります。
ベタ彫刻
まずは「ベタ彫刻」です。
こちらは下記データイメージ図のように、アクリル板の全体に塗りつぶすようにレーザー彫刻加工を施す方法になります。
このベタ彫刻のアクリル板にLEDライトを照射させると、ライトを当てているスタート部分は強く光るものの、ライトから遠くなればなるだけ発光も弱くなってしまいます。
ドット彫刻
次は「ドット彫刻」です。
こちらは下記イメージ図のように、ドット(点)で彫刻を施す方法です。
先程のベタ塗りのデータよりも密度は低くなります。
この方法で彫刻したアクリル板をLEDで照射させると、照射部分だけではなく全体に光が行き届き発光します。
線画彫刻
最後は「線画彫刻」です。
こちらは下記イメージ図のように、線で作られたデータを施す彫刻です。
ドットデータと同じようにベタ塗りのデータよりも密度は低くなります。
またLEDライトを照射させた時も、ドット彫刻と同じ原理でアクリル板全体に満遍なく光が行き届きます。
届きやすさに関しては、「線画彫刻」→「ドット彫刻」→「ベタ彫刻」の順番になり、「線画彫刻」が光源から離れた部分も発光しやすいです。
まとめ
ここまでアクリルLED看板に必要なものから、彫刻種類についてご紹介してきました。
LEDのライトの種類によっても発光の仕方や発光量が変わってくるだけでなく、彫刻の方法によっても光り方が異なります。
一見彫刻部分が多い物や複雑なデータの方が発光しやすいイメージがありますが、上記でご説明した通り必ずしもベタ塗のように、彫刻部分の面積が多い=発光量が強い、というわけではありません。
彫刻方法やデータの内容によっても光の届き方、発光の具合は異なります。
制作の際には、必要であれば試作を繰り返したりデータを調整したりしながら、理想のものに近づけて下さい♪
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