交換可能な場所は

窓や障子が割れてしまって交換する際に別の素材を使用する候補として、アクリルやポリカーボネート、PETなどのプラスチック素材が挙げられます。

本記事ではそういったプラスチックの中でも代表的なアクリル板を窓や障子の代わりとして用いる際のポイントなどを詳しく解説していきます。

ガラスとアクリルは似ている素材のように見えますが、性質は大きく異なり、メリット・デメリットについても変わってきます。

まず、交換可能な場所についてですが、大前提として室内の窓や障子に限られてしまうことにご注意ください。

日の当たらない場所

アクリルは耐熱温度が低く熱に弱い素材なので、直射日光があたる場所では変形してしまう可能性があります。
なので、室内同士を仕切る窓や障子、ドアのデザインの一部になっている窓部分にはご使用できますが、屋外に面しているような一般的な窓にはご使用できません。

太陽のイラスト

傷がつきにくい場所

また、傷がつきやすい場所にも適していません。

金槌・トンカチのイラスト
理由については後半で解説していきます。

 

アクリルの特徴

次に、アクリルについて解説します。
アクリルの特徴は、プラスチックの中でも透明度が非常に高く加工性に優れているので、飛沫防止パーテーションやフィギュアケース、フォトフレーム等さまざまな場所で使用されています。

メリット

代表的なメリットを3つ紹介します。

耐久性が高い

まずは耐久性の高さです。

例えば、透明の板という点で同じような見た目の素材として、「ガラス」とアクリル樹脂が比較されることがよくあります。
見た目にはよく似ていますが、違いの一つとしてガラスは割れやすいのに対して、アクリルは割れにくく耐久性が高いです。

軽い

次に重量の軽さです。

日常生活でガラスの食器等を落として割れてた経験がある方は多いのではないでしょうか。ガラス製品は耐衝撃性が低いため、落としてしまうとすぐに割れてします。割れた破片を触るとケガをする恐れがあるので小さなお子様がいるご家庭ではなかなか使いにくい素材だと思います。
対してアクリル板は割れにくい素材です。なんとその強度はガラスの50倍にも及びます。なのでガラス板よりもアクリル板の方が安心して使用できます。ただし、アクリル板は傷が付きやすいという性質があるのでご使用用途に合った素材選びが必要となります。

また、重量についても比較してみましょう。

??どのくらい軽いのかというと…??

アクリルの比重は1.19、ガラスの比重は2.5なので
例えば板厚3mm/サイズ100mm角の場合だと
アクリル板の重さは約35g
ガラス板の重さは約75gとなり
アクリル板ガラス板の約半分以下の重さとなります!

加工がしやすい

最後に加工性の高さです。

冒頭でもお伝えしたように、アクリル素材はパーテーションやケースなどさまざまなものに使用されています。
これはアクリル樹脂の加工性が高いことが理由の一つです。
熱加工が出来なかったり、接着に不向きで合ったりと、素材によっては特定の加工ができないということもあります。
アクリル樹脂は、カット(切断)はもちろん、変形カットや穴あけをしたり、熱を加えて曲げたり、接着、レーザー彫刻、削り出しなどあらゆる加工が可能な素材です。

加工可能な一覧がこちらです。

このようにアクリルはさまざまな加工ができるため色々な用途として幅広いシーンで活用できる素材です。アクリルカッターやUVペン等の工具を使ってカットや接着のDIYも可能です。特にキャスト板においては耐候性にも優れているので、長時間の使用にも最適な素材です。

対してガラスは複雑な加工が困難なため、DIYには不向きな素材です。また、先程でも述べたとおり重量もアクリルに比べて重たいので加工として扱うこと自体、ハードルが高くなってしまいます。

デメリット

代表的なデメリットは3つを紹介します。

傷がつきやすい

アクリルは割れにくい素材ですが、表面傷はつきやすい素材です。
なので屋外ではなく、室内のなるべく傷のつく機会が少ない場所に設置しましょう。

豆腐メンタルのイラスト

熱に弱い

アクリルは熱変形温度が低く

アクリル板 85〜100℃

まずはプラスチック素材の王道「アクリル板」です。
アクリル板の融点は90から105℃で、耐熱温度(熱変形温度)は85〜100℃です。
耐熱温度が85〜100℃と、15℃程加工温度の幅があるため、比較的熱加工がしやすい素材です。

火の利用NGのマーク

その他プラスチック素材の耐熱温度についての記事はこちら☟

ガラスより高価!?

購入時にまず気になる箇所といえば、”価格”が挙げられます。
アクリル板とガラス板の価格を比較してみます。

素材 板厚 サイズ(mm) 販売価格 販売店
フロートガラス板 3mm 200×300 ¥2,120(税込) [Amazon]
フロートガラス板 3mm 220×300 ¥4,169(税込) [通販モノタロウ]
透明アクリル板(押出) 3mm 220×300 ¥506(税込) [アクリルデポ]
透明アクリル板(キャスト) 3mm 220×300 ¥550(税込) [アクリルデポ]

板厚3mm サイズ200mm×300mmで比較すると、アクリル板はガラス板の1/4以下の値段になりました。

したがってアクリル板の方がガラス板よりも安価であるという結果がわかります。

※板状のアクリルとガラスを比較した場合の結果になります。
※100均や雑貨店で販売されているような成形品は型を作って大量生産されているので特別安価なことが多いです。
※尚、この記事における価格・商品等は調査当時のデータとなります。

お財布のキャラクター(喜ぶ)

ガラスの特徴

ガラスの特徴を紹介します。

メリット

まずはメリットについてです。

傷がつきにくい

ガラスは割れやすい反面、表面傷がつきにくい素材です。

力こぶのイラスト

熱に強い

ガラスは「不燃材料」として認められています。
「不燃材料」という言葉は専門用語なので解説させていただきます。

〇防火材料についての専門用語について

  • 不燃材料
    …第108条の2 法第2条第9号の政令で定める性能及びその技術的基準は、建築材料に、通常の火災による火熱が加えられた場合に、
    加熱開始後20分間次の各号(建築物の外部の仕上げに用いるものにあつては、第一号及び第二号)に掲げる要件を満たしていることとする。
    一 燃焼しないものであること。
    二 防火上有害な変形、溶融、き裂その他の損傷を生じないものであること。
    三 避難上有害な煙又はガスを発生しないものであること。
  • 準不燃材料…同上で10分間条件を満たすこと
  • 難燃材料…同上で5分間条件を満たすこと

*本記事では大まかな説明のみとなりますので、ご注意ください。

平成12年建設省告示第1400号及び平成16年国土交通省告示第1178号による改正における「不燃材料を定める件」において、ガラスは不燃材として定められました。

対してアクリル板に不燃性は無いため、火をつけると燃えてしまいます。

デメリット

デメリットについてです。

割れやすい

ガラスは耐衝撃性が低いため割れやすい素材です。
なのでガラス板やガラス製品は慎重に取り扱い、高い場所やテーブル等の端に置かないように注意が必要です。

割れたガラスのイラスト(フロートガラス)

重い

ガラス板は加工性が低く重たいので、活用できる幅が狭まります。
持ち運ぶ際は周りが安全かを確認する等、注意が必要です。

用途によって使い分けよう

冒頭で記述したとおり、素材によって適した場所が異なっており、メリットとデメリットも違ってきます。

本記事が素材選びのご参考になれば幸いです❀

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